SETREUID(2) | Linux Programmer's Manual | SETREUID(2) |
名前¶
setreuid, setregid - 実 (real) と実効 (effective) ユーザー (グループ) ID を設定する
書式¶
#include <sys/types.h>
#include <unistd.h>
int setreuid(uid_t ruid, uid_t
euid);
int setregid(gid_t rgid, gid_t egid);
glibc
向けの機能検査マクロの要件
(feature_test_macros(7) 参照):
setreuid(), setregid(): _BSD_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 500
説明¶
setreuid() は呼び出し元のプロセスの実 (real) ユーザー ID と 実効 (effective) ユーザー ID を設定する。
実ユーザー ID や実効ユーザー ID に -1 を与えた場合、 システムはその ID を変更しない。
非特権プロセスは実効ユーザー ID を実ユーザー ID または実効ユーザー ID または 保存 set-user-ID にしか設定できない。
POSIX: 非特権プロセスが実ユーザー ID を実ユーザー ID または 実効ユーザー ID または保存実効ユーザーID に設定できるか否かは、 指定されていない。
Linux: 非特権ユーザーは実ユーザー ID を実ユーザー ID または 実効ユーザー ID にしか設定できない。
Linux: 実ユーザーID が設定されたり、実効ユーザーID が前の実ユーザーID と 異った値に設定された場合、保存 set-user-ID には新しい実効ユーザーID の値が 設定される。
これと全く同様に、 setregid() は呼び出し元のプロセスの実グループ ID と実効グループ ID を設定し、 上記の説明で「ユーザー」を「グループ」に読み替えたことが成り立つ。
返り値¶
成功した場合は 0 が返される。エラーの場合は -1 が返され、 errno が適切に設定される。
エラー¶
- EPERM
- 呼び出し元のプロセスに特権がなく (Linux では setreuid() の場合に CAP_SETUID ケーパビリティ (capability) がなく、 setregid() の場合に CAP_SETGID ケーパビリティがない)、 以下のいずれでもない変更が指定された: (i) 実効ユーザー (グループ) ID と実ユーザー (グループ) ID を入れ換える。 (ii) 片方の値を他方に設定する。 (iii) 実効ユーザー (グループ) ID に保存 set-user-ID (保存 set-group-ID) の値を設定する。
準拠¶
POSIX.1-2001, 4.3BSD (setreuid() と setregid() 関数コールは 4.2BSD で登場した)。
注意¶
実効ユーザー (グループ) ID を保存ユーザー (グループ) ID に 設定することが、Linux 1.1.37 (1.1.38) から可能になった。
関連項目¶
getgid(2), getuid(2), seteuid(2), setgid(2), setresuid(2), setuid(2), capabilities(7)
2007-07-26 | Linux |